2006年06月

CD 2枚

今日はようやくPCにメモリを追加した。

カメラを5Dに変えてから、レタッチするのにかなり窮屈だったから。
それまでは1GBのメモリがあった。
20Dの時はそれで十分作業できていた。

が、5Dになってから、3枚ほど同時にソフトの方に展開すると、すぐに1GBに達してしまっていた。
そうするとスワップし、作業が遅くなってしまう。
やはりメモリを追加しなきゃなぁと思ってやっとこさ今日、1GBのメモリを買ってきて追加。約$145。
残念ながら、このPCのマザーボードには2つしかメモリスロットがなく、既存の512MBを外しての追加。実質0.5GBの追加となり、トータル1.5GB。
まぁ、これでしばらくはなんとかなるかな。

お金が出来たら、CPUとマザーボードを交換したい。
そうすればもっと作業の方もやりやすくなるだろうし。
しかし、2年ごとにこんなことしていたら減価償却が出来ないよ...

さて、数日前にCDを2枚買った。

1枚はKiwiロックバンド「Tadpole」。
日本語訳すると、「おたまじゃくし」という変な名前のバンド。
名前は変だけれど、音楽は硬派。

実は、っていうほどの話ではないけれど、僕が初めて好きになったKiwiアーティストはHayley Westenraではない。
このTadpoleが僕にとっての初めて好きになったKiwiアーティスト。

昔から音楽好きだった僕は、やはりこの国の音楽も気になっていた。
しかし、ホームステイしていた約5ヶ月の間はほとんどテレビは観ていなかった。いや、観ることが出来なかった。
ホームステイなんでテレビにかじりつくわけにもいかなかったし。
CD店に足を運んでも、さっぱり何がなんだかわからなかった。ジャケットを見ただけでは他の国の音楽と区別つかなかったし。

2001年の5月からフラット生活を始め、比較的自由にテレビを観られるようになってから意識してKiwi Musicを聴くようにしていた。
当時はこれといって目立ったKiwiアーティストはいなかった。
ちょっとした谷間だったようだ。
だから、テレビを観ていても、そんなにしょっちゅうKiwiアーティストの音楽はかかっていなかった。

ある時ミュージックビデオを流す番組を観ていた時のこと。
眠くてウツラウツラしながらそれを観ていた。
その時に女性ヴォーカルのものすごくカッコイイ曲がかかっていた。
なんだろうと思いながら気持ちよく聴いていた。
夢うつつだったので、アーティスト名をチェックするのを忘れていた。
終わってからあれはなんていうバンドの曲なんだろう?と気になっていた。
が、思うようにその曲はかかってくれなかった。
ある時、何かの時にまたテレビで観ることが出来、それがTadpoleの「Alright」という曲だとわかった。
なかなか渋い曲展開で、かーなり気に入ってしまい、好きなバンドになっていたのである。
このプロモーションビデオ「Alright」のヴォーカリストReneeの顔はケバイけれど、普段はこんな顔ではない。
この曲が収録されているアルバム「Buddhafinger」は全体的に聴きやすいものとなっている。
こんな面白いプロモーションビデオがある。
Better Days」ドラゴンボールと同じようなアニメになっている。

そんなお気に入りのバンドが2002年に2枚目となる「The Medusa」をリリース。
1枚目がキャッチーなロックだったのに対して、このアルバムはかなりヘヴィーな作りになっており、思いっきりうならされた。
こんなアルバムを今時作るなんて...格好良すぎる!って思ったものだ。

それから更に4年が経過し、つい先日3枚目となる「Tadpole」を発売。
楽しみにしていただけに、CD店で見つけたらすぐに買ってしまった。
期待にそぐわず、1枚目と2枚目のいいところどりしたアルバムとなっている。
2枚目のヘヴィーさを引き継ぎ、聴きやすい曲が多い。が、こびた曲ではなく、やはりカッコイイ!
特に2曲目の「Yesterday」には超感動!
(このサンプル曲ではいいところが出きっていない!!)
こんな作りの横乗りハードロックを聴くのは久しぶりだったよ。
このドラマチックな展開、カッコイイギターリフ。本当に申し分ない曲である。
1980年代のHM/HRシーンを思い出してしまった。

こんないいアルバムを出すバンドはもっと頑張ってほしいなぁと思って彼らのhpのMessage boardを読んでいると衝撃的なことが書かれていた。
なんと、このバンドはこのアルバムリリース後に解散してしまうとのこと。
理由は簡単に言ってしまうと、走り続けてきて色々なものを犠牲にしてきたので疲れてしまった、といったところか?
彼らのキャリアは既に12年ある。
デビュー前後はとても大変だったようで、以前読んだバイオグラフィーには、機材一式盗まれてしまったこともあったとか。
僕もこの仕事を始めてそれほど時間の経っていなかった時で、また、僕も盗難の経験があったので、その話を読んだ時はどれだけ辛かったか、と彼らと自分をだぶらせてしまった。

しかし、こういうバンドがいなくなるっていうのは本当に勿体ないなぁ...
一般ウケはしないので無理だろうけれど、僕が関わっている日本語情報誌で取り上げてもらい、写真を撮りたかったよ。

とにもかくにも、「Alright」と「Yesterday」は最高にカッコイイロック!!


もう1枚は、「Sandi Thom」。アルバム名は「Smile... It Confuses People」。
これは、どちらかと言えばジャケ買いに近い状態で買った。
上記のTadpoleを買おうと思った時にこのアルバムのジャケットが気になった。
試聴が出来たので聴いてみた。

が、最初の1曲目2曲目を聴いた時に、「なんだこの音楽は?!?!」とはっきり言って自分的にはウケはよくなかった。歌い方といい、曲といい、へんてこりんな曲であった。
それでも続けて曲を聴いていると、3曲目の「Lonely Girl」にはまってしまった。
泣きのメロディー。
そう、今の時代にはほとんど聴かれなくなった曲調である。
この曲にはまってしまい、その後数曲聴いて、買っても良いかな、と思ってこのアルバムも購入。

家に帰って何度か聴いてみた。
最初は変なの、って思って聴いていた1曲目2曲目もだんだんと気に入り始めた。
なんだろう?Sandi Worldに引き込まれた??
彼女の音楽スタイルがある程度理解できたから気に入ったのだと思う。

作りは、よく言えばヴァラエティーに富んだ曲で構成されている。悪く言えば、まとまりがないアルバム。
が、こびた曲があまりないので、Sandiのやりたいことがそのまま出ているのではないだろうかと思う。

声質はShakiraとLeAnn Rimesを足して2で割ったような感じ。強い声と言えばいいかな?Shakiraのような色気はないけれど。
残念ながらファルセットはあまりキレイではない。が雰囲気はある。だから聴ける。

色々と調べてみると、彼女はシンデレラガールのようだ。
今のご時世に相応しく、インターネット上で曲を紹介していて、あれよあれよというまに火が点き、最終的にはこういう感じでメジャーデビューしてしまったようだ。
「ツアー資金を貯めるために自宅の部屋からインターネットで配信していたライヴ音源が話題となり(当初は70人ほどだった視聴者が70000人まで膨れあがったというからスゴイ!)レコード会社と2億円で契約を結んだことが話題」
なんともすごい!

曲調がカントリーっぽいのもあったし、「R」の発音がアメリカっぽかったので、てっきりアメリカ人だと思ったら違っていた。
スコットランド出身らしい。
今、イギリスではトップチャートでばく進中!(ちょっと落ちているけれど。)
日本ではまだデビューしていないようなので、輸入CD店へGo!
日本語では「サンディー・トム」と言うようだけれど、「Th」の発音なので、敢えてカタカナで書くと、「ソム」の方が正しいと思う。

今回は久しぶりに当たりのアルバム2枚を買って嬉しい!
最近の音楽シーンは(自分にとっては)つまらないからねぇ...
こういう人達にもっと活躍してもらいたいよ。

Waitomo

昨日は日帰りでWaitomoへ取材。

Waitomoはツチボタル(Glowworm)がとても有名。
このツチボタルは、幼虫の時にお尻が蛍のように光る虫。
この虫が生きるためにはかなりシビアな環境が必要。
暗くて静か、そして適度な湿度があること。
これらが揃っていないとそこにいつかないのである。

ここWaitomoにはこのツチボタルが群生している洞窟がある。
それはWaitomo Caveという場所。
NZの北島に来たなら是非とも一度は足を運んでほしい場所。
AUでもこのツチボタルを見られるそうだけれど、AUの人でもここWaitomoのツチボタルの方が多いよ、っていうくらいだからどれだけすごいかわかってもらえると思う。

もちろん、ここだけではなく、南島であればTe Anauも有名。それ以外にも結構身近にいたりするそうだけれど、数が少ないので目立たないのだそうだ。

そんなWaitomoへ行った。

実はこのツチボタルは、僕が1999年にNZ一人旅をした時に既に見ていた。
この時は本当に感動したんだよね。
洞窟の上部に満天の星空のようにツチボタルがいて。
まぁ、一度見ればいいやっていう感じなのでそれ以降は行ったことがなかった。
今回はその場所へ7年ぶりに訪れたことになる。

ハァ~、もう7年も経っているのか。そして、7才も年取っているし...

ここWaitomo Caveでは撮影禁止。
だから、僕らはツアーに参加しただけ。

大聖堂と呼ばれる大きな洞窟でのこと。
ここは音響がとてもよく、以前、Dame Malvina Major(Hayleyの師匠)がコンサートをしたことあるらしい。
だったら、いつかHayleyにもコンサートをしてほしいなぁ、なんて思っていた。
そこへ、ガイドさんが、誰か歌ってみない?と提案。
すると、インド人のグループの一人が歌い始めた。現地語だったけれど。
一人目がそれなりに歌ったら、今度は別の人が続けて歌った。
その時点でもう終わってもいいのでは?と編集者と話をしていたけれど、彼はなかなか止めようとしなかった。
そんなところへガイドさん達が拍手。
普通ならこれで終われ!っていう意味だとわかるだろうけれど、そのインド人の彼は気持ちよさそうに歌い続けていた。
それでも止めなかったので、しまいにはガイドさんが「歌うのを止めてね。」と言って強制的に終わらせた。
いやはや、自信のあるのも問題だね。(笑)

で、肝心のツチボタルだけれど、あれ?こんなんだっけ?という感じだった。
以前に比べると数減った?
なんかそんな気がするのだけれど...
編集の人は初めて見たのでよかったと言っていたけれど、僕は拍子抜けであった。

以前と変わったところ。
洞窟出口では撮影がOKになったようだ。

もちろん、僕は仕事なので撮影をした。
出版社側に出す写真はここでは出せないので、ボツにした写真を少し公開。

img_2571a.jpg

出口間際、しかも思いっきり逆光なのであまり大した写真は撮れなかった。
この写真をボツにしたけれどここに載せた理由は手前の女の子が面白かったから。
中国人だと思うのだけれど、写真を一生懸命撮っていたなぁ。


他の出来事は割愛して、もう一つ洞窟へ行った。
Ruakuri Cave。
Waitomo Caveのツアーはあっという間に終わるけれど、ここは2時間のツアー。

この洞窟に入ってビックリ。
暖かい。この暖かさなら、間違いなく、僕の部屋より暖かいと思う。ここに住みたい...
なんでも、湿度が90%あるとか。
日本の洞窟ならひんやりするよね。

あと、興味があったので聞いてみた。この洞窟は誰が持っているの?と。
なんでも、この真上にある農場を持っている人に所有権があるそうだ。
で、このツアーを開催している会社は、そこからリースしているそうだ。
何もしないでも結構なお金が入ってくる仕組み。
あなたの家の下に洞窟はいかが??(笑)

鍾乳洞は尖ったものが主だった。
でも、なかにはこんな変わったものもあった。
img_2724a.jpg

ポテトチップスみたいで結構気に入ってしまった。

そして、ここにもツチボタルがいた。
本当なら三脚を立てて撮影したかったけれど、そんな勝手なこともできなかったので、とりあえず手持ちで撮影。
img_2754a.jpg

こんな感じなんだっていうのを感じ取ってもらえればいいかな。
数はそれほど多くはないけれど、電気を消すとボヤーッと青白く光っている。
うーん、ちゃんと撮影したかった...

こんな感じの場所もあった。
img_2784a.jpg


多分、鍾乳石のバリエーションは日本の方が上かもしれない。
段々畑みたいなものもあるからね。

しかし、ここのすごいところは、長いところ。
結局この鍾乳洞の中に1時間半ほどいた。つまり、その間ずーっと歩いて移動。
こんだけ長い洞窟はそうそうないのでは?

そうそう、かなり感動したのがこれ。
img_2795a.jpg

これは地上付近から撮影。
螺旋状に地下へと向かっており、そこを歩いて降りていく。
粋な演出をしていて、電気を付けると、地上部から少しずつ電灯が点き、なんか秘密基地みたいでとても面白かった!

とまぁ、こんな感じの取材を昨日していた。

ここでは他に、Black Water Raftingや深い洞窟をロープをつたって降りたりするアクティビティができる。
これは、洞窟の中を流れている川を浮き輪を使って下っていくのである。
ウェットスーツを着るけれど、夏場でもかなり水は冷たいらしい。

そういうことをしたい人にもお勧めの場所である。

残念でした...

本題の前に。

昨日と今日はとても寒い!
昼間は晴れているのでそうでもないけれど、朝晩の冷え込みといったら...

昨日も今日も車のフロントガラスに霜が...
見た時はビックリ。お湯使わないと解けなかったし。

思い返してみるが、AKLの冬でこんな感じになったのは初めてかも?
車の中でも息が白かったからなぁ。
昨日も今日も部屋の中は寒い!
膝には湯たんぽがのっております。

さて、本題。

なんか早くもAuckland Photo Day 2006の結果が出てしまったようだ。
メールが来ていた。

なんでも、今年はバラエティーに富んだ作品が多く、選ぶ側も大変だったとか。
残念ながら、僕の写真は1枚もベスト30に入らなかったとのこと。

ガーン。(泣)
2年連続ベスト30を目指していたのに...
過去の作品を見て傾向と対策を練ったのに...

なんかもう市内で公開されているようなので、近々見に行こうと思っている。どういう写真が選ばれたのか楽しみ。

ということで、ベスト30に入らなかった作品をここで公開!!

3番目のお気に入り「This is Niji-land」
this_is_niji-land.jpg

虹の下ではラグビーをしていた。

2番目のお気に入り「Share with me!」
share_with_me.jpg

ちょっと見難いだろうけれど、鶏がパンを取り合っているのである。

1番目のお気に入り「Hey you! Wanna dance?」
hey_you_wanna_dance.jpg

これね、普段なら絶対に撮らないような写真。
Kiwiだから落書きが好きだろうと思ってそういうものを出したんだけれど。
16mmの広角を活かして撮影。

3番目のお気に入りとかなり悩んだのがこれ。
「Leaves bedding」
leaves_bedding.jpg

これも見難いだろうけれど、右側の羊が寝ころんでいる。
枯れ葉のベッドっていうことである。

本当にKiwiの好みってさっぱりわからん。
それに入選なんてそうそう簡単にはできないってことね。
まだまだ頑張らねば。

連載開始!

最近は億劫だったので、Blogばかり更新していた。

が、hpの方もボチボチ頑張ってやっていかなければいけないかな、と思い始めている。

写真を撮っている人間なので、やはりそれを見せていこうかな、と。

サイズはBlogで見せているものよりも少し大きくなるので少しは見やすくなるかも?

ということで、今日、さっそく2つ更新してみた。

一つは普通の写真。
まだ発売されてもいない写真集のボツ写真から!
ボツって書いているけれど、ダメ写真ではない。
今新しく作っている写真集「Mood of New Zealand」から外れただけ。別の言い方では、編集者の好みではなかった写真群。(笑)

個人的には、こういう漏れた写真の方がムードがあると思うのだけれど、どうでしょう?
こちらからどうぞ。

もう1つはエッセイ。
去年発売した「LAND OF CLOUDS」について、それぞれの写真に思い入れがあるのでそれを書いてみようかな、と。
それを読むにはちょっとした注意事項があるのだけれど(そちらのページ参照)、パソコンをうまく扱えない人はきちんと読み切れないかも?!ごめんなさい、って僕の責任ではないのだけれど。
適当な時に更新していきます。
興味のある人はこちらからどうぞ。


金曜日のWellingtonは日帰りで、本当なら一泊宿泊できたので勿体ないとは思ったけれど、土曜日に仕事が入ったので仕方なし。

こういう取材って時間が限られているので、僕個人が納得のいく写真を撮るのはとても難しい。
それをしようと思ったら、何日間か費やさないといけなくなる可能性があるからねぇ。
先方の予算の都合でそんなことはできませぬ。
難しいよね、こういう仕事って。

とにもかくにも、先週は肉体的に大変な週だった。
本当に年齢を感じる今日この頃...ダメ

とんでもトレッキング

昨日、一昨日と出張でTongariro National Parkへ行ってきた。

ここは北島のほぼ中央部にある国立公園。
大きな山Mt. Ruapehu、個人的に小太り富士山と呼んでいるMt. Ngauruhoe(ナウルホエ)がある。

夏はいいトレッキングコースがあるので、そういう人達で賑わい、冬は標高が高いということで、スキー客で賑わう。
Mt. RuapehuにはWhakapapa(ファカパパ)、Turoa(トゥロア)というとても有名なスキー場がある。
ちなみにここでは雲の上でスキーが出来る!

この冬の時期なので、スキーの取材だと思う人もいるかもしれないけれど、全く違う。

日本側の要望で、トレッキングコースを取材、撮影してほしいとのこと。

多分、例年であれば、問題なかったかもしれない。
が、今年は例年にないくらい早い時期から雪が降った。つい最近も雪が降った。

到着してみてまさかこれほどの雪の量とは思わなかったのである。
が、景色は最高!

img_1703a.jpg

見て下さいな、この青空。もう最高!!
Mt. Ruapehuがまーる見え。この景色を見た時は同行編集者と一緒に喜んでしまったね。
点々と白く見えるのはもちろん雪。道路脇にも雪があった。

img_1719a.jpg

こちらは小太り富士山Mt. Ngauruhoe。

とまぁ、こんな感じで喜んで到着したのだけれど、肝心のトレッキングコースの取材はとんでもないものだった。

雪がなければそれなりの写真になっただろうけれど、とんでもない。
想像以上の雪の量にちょっと唖然。

トレッキングコースの入り口で立ち止まったもんね。
本気で止めたかった。

だって、コース上には雪満載。深さ60cmほどある。
そんな中を歩かなければいけないのですよ。
誰か好きこのんでこんな状態のところを歩きたいと思う?
こんな感じだったのですよ!!!
img_1806b.jpg

幸いだったのが、奇特な人達が既に歩いていたので、その足跡を辿って歩いたけれど、しかし、時々足が埋もれてしまう。
お互い、「ギャー」とか「ワー」とか「キャー」とか悲鳴を出しながら歩く。
途中で引き返そうかという話になったけれど、もうすぐで目的地に到着するだろう、ということで頑張って歩きましたよ。

この道中に関しては色々な話があるのだけれど、長くなるので割愛。

とにもかくにも歩ききった。
雪の中を2時間半...

まるで川口浩探検隊のように...
(これを知っている人は間違いなく同年代!(笑))

そんなに雪はないだろうと思って普通の靴で行ったのだけれど、これが大間違い。
雪は湿っているので途中からは靴の中はグショグショ。
足は冷たくなるし、もう最悪でござった。

日本側はもっと普通のトレッキングコースの写真を期待していると思うのだけれど、僕が撮った写真を見たら間違いなく唖然とするに違いない!!

ちなみに、ホテルの人から聞いたのだけれど、先月、アメリカ人が遭難しかけたそうだ。
そして、いつだか忘れたけれど、死亡者もでたとのこと。
天気がものすごくよかったし、無事戻って来られたから面白可笑しく書けるけれど、マジで、
冬のトレッキングコースは絶対にお勧めしない!!
間違っても一人ではやらないように!!

この取材が一人だけだったら間違いなく断っていたであろう。一応、編集者がいたからやったまで。
本当に大変であった。

昨日は昨日で曇り空、小雨の中歩きましたよ。
これも長くなるので割愛。

とまぁ、こんなとんでもないトレッキングであったのである。
もう二度としたくない...


さて、気分を変えて、その日の写真を。
トレッキングコースを歩き終わる頃に日が暮れ始めた。
もうちょっと遅かったら大変なことになっていたよ。

img_1845a.jpg

少しだけ赤く染まっているMt. Ruapehu。

img_1850a.jpg

赤富士ならぬ、赤Ngauruhoe。

この日は本当に雲が一つもない日だった。
雲写真家としては面白くも何ともないけれど、ひと味違った景色を見ることが出来た。
日が沈んだ後のMt. Ngauruhoeがとても美しかった!!
雪の白さが空の暗さに反比例して浮き上がっているような景色。
ちょっと明るさを調整しているけれど、大きめのサイズでどうぞ。
img_1856a.jpg

真ん中あたりには誰かが作った雪だるまが。

実際に見た感じはこんな感じだった。↓
img_1861a.jpg

これが仕事でなければもっと色々と撮影したかったけれど...

ホテルの中では、このMt. Ngauruhoeを絡めてこれまた芸術的な写真を撮ったよ。見せられないのが残念...


そして、昨日。
全ての仕事を終えて昼食を食べ終わってからMt. RuapehuにあるWhakapapaスキー場へ。
とりあえずどんな感じか見ようということで行った。
ここに来るのは5年ぶり!

行ってみると雪のコンディションも良さそう。
編集者と、3時間だけでも滑ろうか?とマジ話。
が、これからAucklandに帰らなければいけないし、レンタルやら何やらすると結構な値段になるので、楽しそうに滑っている人達を尻目に戻ることに...
これって蛇の生殺し!!!

とりあえず、僕は撮影を。
到着した時は山は雲の中。
が、しばらくすると頂上付近が見え始めた!
img_2016b.jpg


少し時間が経つとこんな感じでとても幻想的な景色だった。
img_2022a.jpg

さすが晴れ男!天気を変えてしまった。(笑)
これだったらスキーしてもそれなりに滑られたんだろうけれど...

ハァ~、ものすごく悲しい...
なんでスキーの取材ではなかったのだろう???

とまぁ、こんな2日間。

2日とも車の運転、トレッキングコースを歩く、撮影をする、ということでメチャクチャ疲れた。
頑張って寝たけれど、今日はずーっと体が重かった。全く疲れが取れていない。
やはり年かなぁ...

明日は日帰りWellington。
朝早起きしなければいけないので今日はこれまで。
プロフィール

おは

タグクラウド
QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ